【この記事は2020年4月5日の時点で執筆されたものです】
新型コロナウィルスによって私たちは未曾有の危機にさらされています。
茗荷谷クラブとして、この危機にどう向かうかの指針が必要と考え、スタッフで話し合ってきました。
大前提として、茗荷谷クラブは、メンバーさんたちにとって大切な居場所であり、「所属の場」「日常の場」であり「命づな」と表現した方もいらっしゃいました。
参加するしないはもちろん自由ですが、来たいと思ったときに来られる場として、開室し続けることが責務であると考えます。
医療機関や介護現場に準じ、多くのクリニックデイケアや就労移行支援事業所は、開室し続けています。
現場スタッフは大きな不安と戦いながらさまざまな工夫を凝らしていることでしょう。
現在のところ、東京都の出している要請は➀3密(密閉、密接、密集)②外出自粛(人の動きを抑制し、クラスターを作らない、感染経路不明者を増やさない)ことでオーバーシュートを回避しようとしています。
① に関しては、事業必要性から配慮、工夫によってこの不安を軽減します。検温、消毒、換気を徹底し維持していきます。内部においては、安心・安全であると判断しています。
② に関しては、私たちは社会の一員として、集団で動くイベントについては、大人数の移動による社会的密度の増加を避ける必要があるという観点から、中止とします。
③ ただし、国・都から次々と要請が出てくる状況なので、これに準じ、決定していきます。
ただ、閉めればいいという思考停止は避けなければいけません。正確な情報と、工夫を重ねていくことが大事だと思います。
4月4日のTVで緊急事態宣言を出すにあたっては4つのことを説明する必要があるとの専門家からの意見がありました。
①なぜ、緊急事態宣言を出すのかの説明
②これによって何を期待するのかの説明
③急所はどこなのか。どこを責めればいいのかを明確にする
④市民にとってどういう意味があるのかを説明する。
こうした説明は、私たちの不安を軽減するのに必要不可欠なものです。同時に私たち自身にも、この答えを客観的に冷静に考え納得していく作業が必要です。
いたずらに不安をあおられ思考停止にならないように、自分にもメンバーさんにもきちんと説明できるようにならなければいけないと思います。
大変な状況ですが、クラブでは笑顔と笑い声が絶えません。それぞれの方が、自分で判断し、来る、来ないを決めていけることが大切だと考えます。(2020年4月5日時点にて)
■2020年3月のトピックス
年度末の3月は、クラブプログラムの振り返りや終了ミーティングを行っています。
SSTグループでこの半年に行われたプログラムを紹介します。今期のテーマは「自己理解」でした。
10月2日 妄想自己紹介
10月4,5日 クラブ秋旅行(1泊・藤野)
10月9日 初回ミーティング
10月16日 好きなエンタメ紹介
10月23日 ティーパーティ&レクリエーション
10月30日 フリーデ―
11月6日 考えのまとめ方
11月13日 セルフモニタリング
11月20日 スポーツ大会(体育館)
11月27日 自主プロ会議
12月4日 自主プロ(プリン品評会)
12月11日 クリスマス会準備
12月18日 クリスマス会
12月25日 俺のニュース2019
1月8日 初詣(東郷神社)
1月15日 自分の”性格“って?
1月22日 書初め
1月29日 デジタルハーツコラボイベント(ゲーム大会)
2月5日 ストレス解消法
2月12日 男性脳・女性脳
2月14日 ボウリング大会
2月19日 キックベース大会
2月26日 WRAP法
3月4日 ワールドカフェ
3月11日 自分の”価値観“って?
3月18日 自分に優しくしよう
3月25日 終了ミーティグ
題名だけ見てもわかりづらいと思いますが、ご紹介まで。なお、ほっとスペースはまた別のログラムをやっています。また機会があったらご紹介します。
さて、茗荷谷クラブについての話し合いで出たいくつかを紹介します。
Q 茗荷谷クラブってどんなとこ?
・薬物(自分にとってなくてはならないものだそうです。)
・自然体に近い状態でいられる息を抜けるところ
・普段考えないことを考える場
・日々の日課、生活の一部
・落ち着けるところ
・私の世界の唯一の居場所
・命づな
・社会的なつらさを忘れさせてくれる場所
・上から目線でないゆるゆるした場所
・人と話せる場所
などなどでした!実はスタッフにとっても同じだなあと感じ、みんなの希望もこめられているのだなあと思いました。みんなで作り上げていけたら・・・と思います。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
チーフスタッフ 井利由利
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