2026年3月24日火曜日

「『生きる』教育」~チーフスタッフコラム 2026年3月

小学校入学時からコロナで、友達と接触しながら遊んだり、一緒に食べたり、大きな声で笑いあったりする経験が少なくならざるを得なかった子どもたちが、6年たって、小学6年生から中学生となっています。

あのコロナ禍が、子どもたちの育ちにどう影響しているのでしょうか?
友達の輪の中で「おかしくもないのに笑っていた」り、友達と話すときにすごく気を使って相手の機嫌を取って合わせてばかりを繰り返している中、心が疲れてしまい、学校へ行くことができなくなっている6年生、中学生の子どもたちに最近、よく会います。

一体なぜこんなことになっているのでしょうか?
のびのびと言いたいことを言って、自然に同級生と触れ合うことができなくなっている子どもたち・・・
なぜなんだろう?そして大人はどうすればいいんだろう?などと考えてしまいます。

前思春期で、自意識が過剰になり、人にどう思われるかとか、人の目が気になったり、進学や受験のストレスもあったりする時期ではありますが、その思春期危機を超えることができずに苦しんで、自分でも自分の中で何が起こっているのかわからず、不安になって子ども相談室に来る子どもたちが増えている印象です。

人への信頼感やつながりの感覚が欠如しているのではないか?などと考えていました。
人との信頼感やつながっている感覚は、遊びの中から醸成されます。
ギャンググループと言われる小学校低学年の子どもたちが集団の中で、なんだかよくわからないけど、一緒に行動したくて、一緒に走り回っているイメージです。
こうした体験を繰り返し、仲間感覚が生まれます。容易なことでは傷つかない関係性ができてきます。
トラブルは当然起こりますが、親が介入しなくても大丈夫!となります。
コロナ禍だけではなく、今、そんな時間を子どもたちは持ちにくくなっています。

自己肯定感を育み、自分と相手を大切にする方法を学ぶ「生きる」教育(生野南小学校教育実践シリーズ 第1巻)を読みました。


この「生きる」教育の実践は、10年かけて編み出された授業の組み立ての工夫がすごいです。
子どもたちが幸せに生きていく上で必要な知識(虐待予防教育、ライフストーリワークの視点を取り入れた教育―治療的教育―、考えようみんなの凸凹―障害理解教育―、性・生教育)の授業が紹介されています。
どれも子どもたちの成長段階に合わせたわかりやすい授業です。

そして最も大切しているのが一方的な先生からの授業ではなく、グループワークを重視しているところです。
グループワークで、ではどうしたらいいのかを子どもたちが真剣に話し合います。
みんなで知恵を出し合って考え、正解ではなくてもたくさん案を出し合い、話し合います。
このことによって「人とのつながり」をとり戻します。
クラス全体の安全感・安心感を醸成することができます。
「友達と真剣に話し合うことを通して人を信じることができる力を保障したい」と本の中で述べられています。

グループワークについては、大学の授業でのグループワークが負担だったり、茗荷谷クラブのプログラム(基本グループワークが多い)には参加しなかったりと、拒否感を持っている方も少なくありません。もちろん、無理に参加することはしなくていいです。
でも、小学生の内から当たりまえにやっていたら…違っていたのではないかとも思います。
私自身も毎週毎週グループワークを何年間もやってきました。
自分の想いや意見を言って、違っていたり、受け入れられたりの経験が、人への信頼感と私自身を作ってくれたと思っています。

最後に、茗荷谷クラブのプログラムはいつもすごい時間をかけてスタッフみなで作っています。
どなたでも見学、大歓迎です!

チーフスタッフ 井利由利

2026年2月26日木曜日

「みゃうがフェス2026~ぶんかさ~い」 ~チーフスタッフコラム 2026年2月

2月21日(土)18:30から21:30に「みゃうがフェス 2026」が開催されました!
50人ほどが集まりました。
とても楽しく、感動したので、その一端でもお伝えできればと思い今回、書きます。

茗荷谷クラブでは、年に1度、錦糸町にあるシルクロードカフェを借り切って、文化祭を行います。
照明付き舞台のあるカフェで、メンバーさんたちがさまざまなパフォーマンスやクイズなどを行います。
ほぼ、5か月くらいかけて、希望したメンバーさんたちが企画をし、準備を進めてくださいました。

オープニングは何ともかっこよくてかわいいダンスから始まりました。
そして癒されて、なんか楽しくなって笑いを誘ってくれる司会者による乾杯、そしてソロの美しい歌声と続きました。とにかくすごかったです。
そして、生物を主題としたクイズからは、出題者の生き物に対する深い愛を感じました。

当日の料理は午後1時から、料理担当班が作りました。
メンバーさんがメニューを立案し、材料を買ってきて下さり、適格な指示と時間配分で見事午後5時には、荷物持ちに手伝ってくれる方もたくさん来てくれて、会場へ行き、準備をすることができました。
メニューは「ケバブ」です。
鶏肉とキャベツの千切り、トマト、特性のソースが入っていてとってもボリューミーでおいしかったです。しかもアメリカンドッグ付きでした!

会食の後は、テーブルごとのクイズ対抗ゲームでした。それぞれのメンバーさんが工夫を凝らした楽しいクイズの問題が出され、すごく盛り上がりました。めちゃめちゃ楽しかったです!
さらにAIを使って作成された動画によるクイズは圧巻でした!
こんなことできるんだとびっくりしたのと、動画のストリーの奇抜さ、面白さに感動でした。ほんと、皆さんにも見ていただきたい傑作です。

最後は、オリジナル曲の歌を披露してくださった方、ギター演奏とソロの歌を聴かせてくださった方によるパフォーマンスです。
本当に良くて、感動的でした。ちょっと泣けてしまいました。

文章力がなくて、なかなか伝えられないのがもどかしいのですが、とにかくメンバーさんたちの力、それぞれの方の持つ能力にひたすら感心していました。

好きなこと、やりたいことがあって、それを表現できる場を作ることはとても大事です。
もちろん強制ではなく、やりたいと思う人がやればよく、みんながやらなければならないわけではありません。
そこはクラブとしてもとても大事にしているところです。なので、参加も自由です。

そしてやりたいことがしたくてもできなかった、心のどこかに不全感を抱えている人、やりたいことがわからずになんか生きる意欲がなくなっている人、自分って何だろうと考え続けている人、さまざまな人が自己表現できる場が欲しいと思います。

日常の中でも、自己表現ができ、それを誰かがちゃんと受け止めて聴いてくれる時、私たがちは、自分がここにいていいんだと思えます。
存在していることにさえ不安を感じている方が多いと感じます。
「ここにいていいんだ」と思えるためにはたくさんの生きるための実験をしていくことが大切なのだと思います。
実験だから仮に成功しなくてもいいんです。分かったことで実験は成功なので。
いつでも必要な時に、実験する勇気が持てる、不安の少ない安心できる場でいたいです。

みんなが、いろいろな生きるための実験ができる場をこれからも作り続けていきます。

本当にみんなありがとうございました!

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冬なのか春なのか?!
2月です。

チーフスタッフ 井利由利