「自分をほめる、子どもをほめることを心してやっていたら、いつの間にか家の中の空気が変わってきていい感じになってきました」とある方が報告してくださいました。
心理学者ジョン・バージが行った実験があります。以下ネットからの引用です。
学生を2つのグループに分け、単語テストを行い、片方のグループには「攻撃的、短気、失礼な、不快な」といった単語が含まれており、もう一方のグループには「礼儀正しい、親切な、丁寧な、気長な」といった単語が含まれています。
学生には、テストが終わった後、アンケートに記入してもらい、それを担当者に提出してもらうのですが、学生たちがアンケートをもって担当者のところに来たとき、担当者は他の人(実験協力者)と話をしています。
それで、学生たちがどれくらい待てるかを比べました。
すると、ネガティブな単語が含まれたテストを受けた学生のほとんどが、担当者が他の人と話をしていても5分以上は待てず、会話を遮りました。
それに対して、もう一方のグループの学生たちは、82%が会話を遮ることはしなかったそうです。
つまり、テストにネガティブな単語が含まれているだけで、心の余裕がなくなり、相手に対して配慮しにくくなるということなのでしょう。
日常生活で役立つかなと思います。
一方カウンセリングでは、日常言えないネガティブな言葉をいっぱい吐いて、それをちゃんと聴く人(カウンセラー)がいることによって、心の余裕を持てるようになります。その言葉を“声”に出して自分の耳で聞き、他者にちゃんと“聴いてもらう”ことがポイントです。
ところで、そのような営みの繰り返しの中で、すごい名言だなあ!と思う言葉に出会うと、私は、やたら感動してしまうのですが、今回はそんな言葉をいくつか紹介しようと思います。
「こんなこと、こんな景色が好きだったんだと新しい自分を発見することができる。こんなことに興味を持っていたんだと自分が出てくる。それがとっても自分にとってのエネルギーになることに気づきました」
「自分は自己表現していたつもりだったけど、実は自分の気持ちを言っていたのではなかったかもしれない。自分の気持ちが分からなくて、あるべき形だけで言っていたのかもしれない。そうなると自分がなくなってなにがなんだかわからなくなる。もっと自分の気持ちを大切にしたいです」。
「落ち込むと背骨を抜かれた感じがする。そういう時に持っていた規範意識がバーっと出てきて大きくなる。でもそれは自分がやりたいことではないので、やってもやっても天井がなく達成感もないんです。なんのためにやっているのかわからないですよね」。
「ちょっと適当なくらいが心にも優しい。完璧すぎると息が詰まる。だから身近な人にもそっと言ってみるんです。身近な人を支えることによって自分の安心も守られるから」。
「自分がイライラしてしまうときって、相手の勝手な価値観を押し付けられているって思ってる。でもそれって実は自分の価値観を相手に押し付けているってことなんですよね。そう思ったら、それをやめればいいんだと思って、イライラしなくなりました」。
まだまだあるのですが、今回はこの辺で・・・。言葉をくれた方たち、断りもなく書かせていただき、すみません。
でも、きっと誰かの役に立つのではないかと思います!
自身の心の持ちようや気づきを言葉にすることによって、何かが変わる瞬間に立ち会わせていただけることは、とても私にとっても嬉しく、貴重な瞬間です。感謝しています。
日本では、言葉には不思議な力が宿っていると考えられていました。
「言霊(ことだま)」という言葉がありますね。
日常生活の中で、自分が普段使う言葉や心の中に思い浮かぶ言葉は、どんな言葉だろう?少し意識してみるといいかもしれません。
時々「今日はツイテる!」とわざと(ついてなくても)つぶやく私です。
チーフスタッフ 井利由利
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