2018年10月2日火曜日

茗荷谷クラブチーフスタッフのコラム&トピックス☆2018年10月2日号


■はじめに

2018年も10月となり今年も残すところあと3か月となりました。秋の訪れは感じるものの…なかなか天候も安定しない秋らしからぬ日々がつづいておりますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

さて、そんな中で今月も「茗荷谷クラブチーフスタッフのコラム」が届きました。今月も茗荷谷チーフスタッフの言葉を通して、茗荷谷クラブが大切にしている部分をお伝えできればと思います。よろしくお願いいたします。


■2018年度・上半期のSSTグループのプログラムが終了しました!

4月から行っていた毎週水曜日開催のSSTグループのプログラムが9月で1クール(半年間)終了となりました。今回のテーマは「自己理解」でしたが、2018年10月~2019年3月までは「コミュニケーション」となります。

そして毎期恒例なのですが、前クールの最終日(9/19)にメンバーの方、スタッフみんなで今期の振り返りを行いました。

SSTのプログラムは、心理教育的なもの、お出掛け系のイベント、芸術系、食べたり遊んだり系…、を組み合わせて行っています。ここで全部を紹介することはできないですが、今回はその中でも「自分の価値観を探す」というプログラムを取り上げてみたいと思います。


■プログラムを通して…自分の「価値観」って?

ひきこもりの方は規範意識が高く、「普通」へのとらわれも強いと言われています。

ここでいう「普通」とは、家族背景や、育ってきた環境によって自然と培われてきたものですが…多くは、あたかも自身が決めたもの、培ったものとして自身の中に取り込まれています。

そしてそれはあくまでも「あたかも自分の価値観かのように」されてきたもので、その方の個性や、考え方、今現在の社会背景とズレている場合が多く、この葛藤で私たちは苦しむことが多々あります。

特に親との価値観のズレは、よく経験することですね。

ただ何が「普通」なのかと問われれば、はっきりとした答えはないのですが、なぜか世間体のような価値観に縛られているような気がします。

今回取り上げたSSTプログラムは、そういった「あたかも~かのような」価値観ではなく、いろんな価値観が書かれたカードをツールとして「自分の」価値観を探すものでした。

振り返りの感想の中で「そういえば、自分は何に価値をもって生きてきたんだろう?考えたこともなかった」と述べられた方もいらっしゃいました。

そうした気づきはすごいなと思います。自分の価値観を大事にしてくださればと思います。

「多様な価値観」、「多様な生き方」などと言いますが、実際には、多様性を声高に言えば言うほど、排除され、現実は遠くなるような感覚があります。

しかし、自分が大事にしていることを知ることが自己理解です。

ただそのままに生きることは難しいですし…日々妥協したり、我慢したりしているのが現実ですが、自分の価値観を知ることによってこそ、リカバリーが可能になるのだと思います。


■2018年9月のトピックス


9月は合同ソフトボール大会を計画していたのですが…雨のため中止となりました(残念!)。

しかし9月は新しい活動として『女子会』を開催しました(ブログを見てくださいね)。また、定期的に開催している40歳代以上の方のための居場所「よつば庵」も開催しました。

この「よつば庵」という居場所は、特に何かを目的としているわけではない、ゆるい居場所です。ただ集まって、ご飯食べたり日常の何気ないことや楽しかったこと、時にはつらかったことなど…自由にお喋りしています。

今回は9名の方にご参加いただきました。最近の参加者の方たちの声としては「ご飯もいいけど…もっと話す時間が欲しい」という要望が多く、主催側としてもっとお応えできるようにしたいと思います。


■おわりに

というわけで、今月の記事はいかがでしたでしょうか?トピックスのことろにもありましたが、人が集まるためには、「何か目的があること」が必要だったり、「いつも予定が有って予定通りにスケジュールをこなしていくこと」が良いように思われている昨今の風潮がありますが…。

それでもまったりと何気なくいられて集まれる空間があることは、実は私たちが生きていく営みの中で、とても大事なことだと思います。

女子会やよつば庵に加え、年末に向けて新しい試みやイベントも企画しておりますので、いずれも多くの方の参加をお待ちしています。

ご観覧ありがとうございました。

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