2018年4月3日火曜日

茗荷谷クラブチーフスタッフのコラム&トピックス☆2018年4月3日号

■はじめに

先月よりスタートした、茗荷谷クラブチーフスタッフのコラム。今月も新しい記事が届きましたので、さっそくお届けいたします!


■茗荷谷クラブの理念


「頑張りすぎないように頑張ります(笑)」。本格的な就職活動に入ったあるメンバーさんの言葉です。頑張りすぎてしまうのは、その心の背景に、失敗は絶対に許されない!きちんとやらなければ、今の自分ではダメ!といった気持があるのだと思います。

私たちの育ちの中で、こうした価値観は、当たり前のこととして受け入れられてきました。でも、今、ン?ちょっと待てよ、と多くの方々が気づいています。

失敗したっていいんです。

人より優れている、自分には価値がある、と思う感情を社会的自尊感情といいます。それは、大切な自尊感情(自分を大切に思う気持ち)ですが、だれだって社会的自尊感情がつぶれることがあります。

そのときに支えてくれるのが基本的自尊感情です。このままでいい、自分は自分、これ以上でも以下でもない、これでいい、生きていていいという根源的で永続的な感情です。

この感情は、共有体験、仲間と自分が感知した世界を共有すること、一緒に同じものを見ること(共同注視)で育まれます。誰かが指をさした先に目線を移し、一緒の同じものを見ることができるのは人間だけ。

これは、人間が人間であることの一つの大切な特徴です。

基本的自尊感情は、楽しいなどの感情を伴った体験を積み重ねることで育まれます。その積み重ねは、目には見えにくいかもしれないけれど、私たちは、一緒に行動し、笑ったり、泣いたり、見たりを大切にしていきたいです。私たちの大切な理念です。

(自尊感情については、近藤卓先生のご著書がおすすめです)


■3月のトピックス

茗荷谷クラブには、毎年臨床心理学系の大学院から実習生が1年間の実習に来てくれています。今年度は6名の実習生が来てくださいました。スタッフもメンバーさんも、たくさんの思い出を一緒に作ってきました。

でも、3月でお別れとなります。

「出会いと別れが人生だ」とはいえ、この寂しさを自分の糧にしていくには、エネルギーを使いますね!お別れのプレゼントをもらった実習生さんたちの最後の言葉…思わず泪が出そうになりました。

そして、プログラムでは、この1年の振り返りを行いました。改めて1年を振り返ると、たくさんの活動や(いろんなところへ行きましたね!春と秋の一泊旅行も楽しかったです)、心理学的プログラム(アドラー心理学、マインドフルネス、認知行動療法などなど)をやってきたこと…

自分がその中で、変わっていないようで実はとても大きく変化していることが分かります。

自分が影響を受けたエピソードを述べ、その中にあるエッセンスを発見すると、4月からこうしてみよう、これがやりたいといった気持が出てきます。

個人個人もちろん違います。マイペースで進まれるよう心から願っています。



■おわりに

というわけで今月のコラムはいかがでしたでしょうか。年度もあらたに茗荷谷クラブも新しいスタートとなりますのでこちらのコラムともども、よろしくお願いいたします。

ご観覧ありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿