2019年10月11日金曜日
茗荷谷クラブチーフスタッフのコラム&トピックス☆2019年10月11日号
■はじめに
いつもご覧いただきありがとうございます。引き続き近年稀に見る台風の災害などなかなか心落ち着かないニュースが続きますが、今月も盛りだくさんな内容でお届けしたいと思います!
■「支援と非支援」の枠について
去る2019年9月22日に、日本人間性心理学会第38回大会~人間と社会に貢献できる『新・人間性心理学』の探求と構築~に参加して来ました。
人間性心理学会は“PCA”すなわちperson centered approachが通底している学会です。
今回参加したのは、「人間をどう見るか」の自分の原点を再び思い出し、そして、自分の中にしっかりと組み込むことができると期待したからです。
さらに東京での開催だったので、1日のみの参加になりましたが行くことができました。
“PCA”は、カール・ロジャーズとその共同研究者から端を発し、相談に訪れる人を「クライアント」と呼びます。「人間は生来、成長へ向かう力を持っている」とし、カウンセラーとクライアントがありのままの一人の人間としてお互い向き合い、対話を重ねることによって、自然な流れの中で互いに成長・変容へ向かうという人間観を礎にしています。
今回、どれもとても勉強になったのですが、「“PCA”を背景に持つグループの可能性を考える」シンポジウムを取り上げてみたいと思います。
実践報告されたグループは子どもが対象のグループと子ども・家族を対象としているグループでした。
「私たちの目的は、多様な子どもを変えることではなく、そのままのあり方で、共に生きていこうとする場であることである」
「結果として子どもに変化がみられるが、それはあくまでグループの副産物であり、目的そのものではない」。
「そのためには、スタッフとメンバーがどうお互いに自由になれるかが、肝要である」
…といったようなお話がありました。スタッフの「脱スタッフ化」という言葉もありました。
そしてシンポジウムでは、以下のように質問・感想を発言させていただきました。
「私自身はチーフスタッフなので、もちろんその役割がありますが、それでもなるべく1人の人として、対等にただ一緒にいようとしています。
スタッフとメンバーが対等であり、本質的には1人の人対人として関わらなければ人は、良い方向へ向かわないと思います。
でも構造は「支援・被支援」であり、これは動かしようもなく、スタッフはその中でどのようにかかわっていけばいいのかその矛盾とジレンマに日々とても悩みながらやっています。どうすればいいのか?正直わかりません。
それでも、日々の触れ合いの中で起こる「脱スタッフ化」のお話や、ミーティングをとても大事にしていることなど、共感できました。ありがとうございました」。と。
うまく言えなかった気もしますが、何とか伝わっていれば幸いです。
支援者の立場であることと、支援・被支援の枠を超えることの葛藤を抱えながら、試行錯誤しながらも共に歩んでいける茗荷谷クラブでありたいと思います。
スタッフ然として余計なお世話をしたり、依存関係に陥り、苦しむことがないように関わるなど…おそらくは「まずスタッフが自分自身を知ること」がその基礎なのであろうと自身も含めて、あらためて思いました。行ってよかったと思えた学会でした。
■今月のトピックス…ソフトボール大会!
今月のトピックスは、何といっても合同ソフトボ-ル大会ですね!
目白台運動場の野球グランドに総勢35名(内スタッフ8名)が集まりました。かなり暑い日でしたが、全部で4ゲーム行うことができました。
「思ったより体が動かない…」という声も多く聞きましたが、なんのなんの、鋭い守備、的確な投球、力強い応援、バッティングのすばらしさ、と目を見張るプレーがいくつも見られました。しかも、下手でもヘタレでも皆優しい…。
のびのびと体を動かすことは、とても気持ちが良く、疲れるけど元気な感じになれます。
同じスポーツをしているとなんかみんなと自然につながっている感覚がするのは私だけでしょうか…。
茗荷谷クラブでは、それぞれの方のニーズに添ったイベントをやっています。それぞれがそれぞれですので、いろんなイベントが増えてきています。みなさんが、自分のニーズに添って自由に参加(不参加)していただければと思います。
■終わりに
というわけで今月号はいかがでしたでしょうか。
茗荷谷クラブは先日ちょうど、一泊の旅行に行って来ました。大自然の中のBBQや遊覧船など充実したイベントとなりました。
そちらのご報告も追ってさせていただきたいと思います!
それではご観覧ありがとうございました。
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