今回は、茗荷谷クラブで毎週やっているプログラムの一つを紹介したいと思います。
茗荷谷クラブでは担当スタッフを中心に、工夫を凝らして、認知行動療法や、ストレスコーピング、アンガーマネージメント、アサーションなどの心理的グループワークを茗荷谷クラブ風にアレンジして、独自のプログラムを行っています。
1月にほっとスペースとSSTグループで「ほめ日記」をやりました。
「ほめ日記」とは、自分の「できたこと」「やれたこと」「考えたこと」などを自分でほめる日記です。
人からほめてもらえなくても、自分でほめれば、私たちの脳はただ“言葉”に反応するので、喜ぶそうです。ほめ言葉が脳に与えるパワーのすごさは半端ないと。
そこでメンバーさんとスタッフみんなでやってみました。
まず時間軸に沿って、ある一日の出来事を書きだします。
そして「ほめ言葉やほめる言葉で書く」(例:8時に起きて朝ご飯を作って食べた⇒8時に起きて朝ご飯を作って食べた自分はえらい!)
違和感があってもとにかく書く。できたことだけでなくて、やらなかったこともほめる(例:昨日はビールを1缶しか飲まなかった⇒ビールを1缶だけで済ませた私はすごい!)。
出来事だけでなく感じたことや思ったこともOK(例:ドラマを観て感動して泣いてしまった私って感受性豊かで素敵!)。
これらをそれぞれ発表してグループのみんなに聞いてもらいます。
かなり照れ臭いけれど、思い切って言ってみたら、みんなが「うんえらい!」とか「すごいね!」とか言ってくれて、とても嬉しい気分になりました。
ほめ日記を毎日つけていると(まさに継続が大事だそうです)どういうことが起こるかと言うとまず、
①ネガティブ思考が浮かばなくなる。どうせ自分なんか・・・といったような。
②人の評価を気にしなくなる。評価の基準を自分自身に持ってくることができるので、人にどう思われているかをあまり気にしなくなる。
③周りとの関係が良くなる。自分に優しくなると、人にも優しくなれるので、周りの人もいつのまにか変わってくる。
うーん、確かに!自分の脳は喜び、みんなもとても楽しそうに喜んでいるなあと、とてもいい時間が過ごせました。
いろんな人の日常も垣間見られて理解が深まりました。
コロナ禍でストレスがたまったり、いらいらすることも多い昨今、とにかく、ペンと紙を使って「書く」ってとても大事だと思いました。
そしてそれを人に聞いてもらえたら、もっとパワーをもらえるなあと実感しました。
少しでも、自分も周りの人も幸せになれるように、試してみませんか?
【参考文献:「ほめ日記」をつけると幸せになる! 手塚千砂子 メディアファクトリー】
チーフスタッフ 井利由利
0 件のコメント:
コメントを投稿