小学校入学時からコロナで、友達と接触しながら遊んだり、一緒に食べたり、大きな声で笑いあったりする経験が少なくならざるを得なかった子どもたちが、6年たって、小学6年生から中学生となっています。
あのコロナ禍が、子どもたちの育ちにどう影響しているのでしょうか?
友達の輪の中で「おかしくもないのに笑っていた」り、友達と話すときにすごく気を使って相手の機嫌を取って合わせてばかりを繰り返している中、心が疲れてしまい、学校へ行くことができなくなっている6年生、中学生の子どもたちに最近、よく会います。
一体なぜこんなことになっているのでしょうか?
のびのびと言いたいことを言って、自然に同級生と触れ合うことができなくなっている子どもたち・・・
なぜなんだろう?そして大人はどうすればいいんだろう?などと考えてしまいます。
前思春期で、自意識が過剰になり、人にどう思われるかとか、人の目が気になったり、進学や受験のストレスもあったりする時期ではありますが、その思春期危機を超えることができずに苦しんで、自分でも自分の中で何が起こっているのかわからず、不安になって子ども相談室に来る子どもたちが増えている印象です。
人への信頼感やつながりの感覚が欠如しているのではないか?などと考えていました。
人との信頼感やつながっている感覚は、遊びの中から醸成されます。
ギャンググループと言われる小学校低学年の子どもたちが集団の中で、なんだかよくわからないけど、一緒に行動したくて、一緒に走り回っているイメージです。
こうした体験を繰り返し、仲間感覚が生まれます。容易なことでは傷つかない関係性ができてきます。
トラブルは当然起こりますが、親が介入しなくても大丈夫!となります。
コロナ禍だけではなく、今、そんな時間を子どもたちは持ちにくくなっています。
自己肯定感を育み、自分と相手を大切にする方法を学ぶ「生きる」教育(生野南小学校教育実践シリーズ 第1巻)を読みました。
この「生きる」教育の実践は、10年かけて編み出された授業の組み立ての工夫がすごいです。
子どもたちが幸せに生きていく上で必要な知識(虐待予防教育、ライフストーリワークの視点を取り入れた教育―治療的教育―、考えようみんなの凸凹―障害理解教育―、性・生教育)の授業が紹介されています。
どれも子どもたちの成長段階に合わせたわかりやすい授業です。
そして最も大切しているのが一方的な先生からの授業ではなく、グループワークを重視しているところです。
グループワークで、ではどうしたらいいのかを子どもたちが真剣に話し合います。
みんなで知恵を出し合って考え、正解ではなくてもたくさん案を出し合い、話し合います。
このことによって「人とのつながり」をとり戻します。
クラス全体の安全感・安心感を醸成することができます。
「友達と真剣に話し合うことを通して人を信じることができる力を保障したい」と本の中で述べられています。
グループワークについては、大学の授業でのグループワークが負担だったり、茗荷谷クラブのプログラム(基本グループワークが多い)には参加しなかったりと、拒否感を持っている方も少なくありません。もちろん、無理に参加することはしなくていいです。
でも、小学生の内から当たりまえにやっていたら…違っていたのではないかとも思います。
私自身も毎週毎週グループワークを何年間もやってきました。
自分の想いや意見を言って、違っていたり、受け入れられたりの経験が、人への信頼感と私自身を作ってくれたと思っています。
最後に、茗荷谷クラブのプログラムはいつもすごい時間をかけてスタッフみなで作っています。
どなたでも見学、大歓迎です!
チーフスタッフ 井利由利

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