2019年11月15日金曜日

チーフスタッフのコラム&トピックス☆2019年11月15日号

■はじめに

いつもご覧いただきありがとうございます。寒かったり暑かったりで、体調を崩されている方が増えていますが、今月もそんな風邪にも負けないような記事をお届けします!



■家族会交流の意義とは?

茗荷谷クラブでは、「家族会(茶話会)」を文京区で年6回、台東区で年3回、茗荷谷クラブで行う「親とスタッフの会」を年4回開いています。



今年度に入って、ひきこもりの最も大きな全国的家族会であるKHJ全国ひきこもり家族連合会(平成26年開始)が、各地域に家族会を立ち上げ、ひきこもりの家族支援が注目されています。



しかし、家族交流会の意義とは?どのような家族会が本当の意味で「行きたい」「行ってよかった」と思ってもらえるのかに関して、試行錯誤が続いています。主だった理論や論文もほとんど見当たりません。



10月26日に臨床心理士研修会で、徳丸亨先生と「ひきこもり家族支援の考え方とひきこもり家族交流会の実際」をご一緒にやらせていただきました。



徳丸先生の講義のあと、「家族交流会の実際」で、参加者の方々に様々なひきこもりの問題を抱えた家族になっていただき、(ロールプレイといいます)模擬家族会を体験していただきました。



家族になりきってみることで、家族交流会に参加する家族の想い、その場で感じること(来なければよかった、よりつらくなった、来てよかった、楽になったなど)を実際に感じることで、おのずと家族会をどのように進めていけばいいのかが、少しでもわかってくるのではないかと思い、研修会でやせていただきました。



体験してみた皆さんからの感想も“家族会に参加している人の気持ちが分かった”、“どのように声かけをしてもらうと話しやすいかが分かった”、などの感想がある一方、“不全感”や、むしろ、家族会での不全感を解消すべく、終わった後に何かおいしいものでも食べてみんなでくっちゃべるきっかけになればよいのではないかという感想もありました。



当事者家族が行う家族会はその意味で大変意義があると思います。果たして、それプラスαの心理的な支援をするにはどうしたらいいのでしょうか?



家族は専門家に対しては答えを求めています。答えはもちろん簡単ではなく、家族が長い年月と様々な工夫をしている中で、潜在的に持っているその家族に合った独自のやり方を引き出すことが大切です。



それと同時にやはり持っていて欲しい知識があれば、もっと楽に悪循環を防ぐことができるのではないかという思いもあります。



どういうことを知っていただきたいかについては、いらしている家族の問題をある程度把握していないといけません。



共通の話題や知識を普及啓発していくことが望ましいのでしょう。初めての人が一同に会し、支援者もその方々を知らないという状況と、そうではなく、ある程度リピーターが来てくれる状況にあっての家族会とはおのずと変わってくるであろうと思われます。



どのような家族会がいいのか?ニーズは何なのか?を考えるきっかけになり、様々な家族会が開かれれば幸いです。



家族会が家族の居場所として重要であることは確かです。家族にとって長く苦しい時間を少しでも軽くできることが、ご本人にとっても大切であると思います。



そして、家族自身が自分の価値観、人生観、自分の歴史を振り返り、真摯に謙虚に今後の自身の在り方を考えることが大切であると思います。



他人と過去は変えられません。



でも自分自身は変えることができます。家族は私たちの支援のパートナーです。これからもひき続き試行錯誤しながらですが、頑張りたいです。



■今月のトピックス…一泊二日の旅行に行ってきました!

去る10月4日(金)と5日(土)、恒例の秋の一泊旅行に行きました。今回は、神奈川県相模原市日相園にてコテージ4棟を借りて宿泊しました。



参加者はメンバーさん26名、スタッフ10名、合計36名で行ってきました。初日は「藤野芸術の家」に行き、夜はBBQを楽しみました。



コテージなので、二日目の朝ご飯も手作りで、おにぎりと卵サンドとクリームコーンスープ、これは最高においしかったです。



二日目は自由行動だったので私たちのグループは「相模湖モーターボート」に乗りました。自分たちで運転するモーターボートは初めてでしたが、暑いくらいの良い天気で、相模湖の湖面がキラキラと輝き、とてもきれいで気持ちよくって、とっても楽しかったです!



一泊二日、大勢での集団生活はきつい人もいますし、一人の時間が必要な人もいます。だからなるべく自由に全く強制のない、一人一人ができるだけ楽しめる旅行を心がけています。茗荷谷クラブでは、春旅行と秋旅行をやります。今度はどこへ行けるかなぁ…と私はとても楽しみにしています。



■終わりに

と言うわけで今月号はいかがだったでしょうか。早いもので次号が今年最後のチーフスタッフのコラムとなりますが、次回もお楽しみに!



ご観覧ありがとうございました。



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