■はじめに
今回は先日行われた「カレーフェスタ」のご報告です。
インドユニット「マサラワーラー」さんを講師にお招きして、茗荷谷クラブの近所の「アカデミー茗台」を貸し切り、みんなでカレーを作り暑さをしのぐという…クラブとしても初の試みでした。
当日はカレー作りのプロフェッショナルである「マサラワーラー」さんの軽快で面白い進行にすっかり引き込まれ、
みんなで協力してカレーをはじめとする南インドの家庭料理をお腹いっぱい食べるという、大盛況のイベントとなりました!
それでは当日の様子をご報告いたします。
■なぜ「カレー…?」
「マサラワーラー」さんは画家の武田さんとのミュージシャンの鹿島さんの2人からなる「インドユニット」です。
お店はあえて構えずに、いろんなところに行き南インド料理のワークショップを開催されているそうです。
そして今回「なぜカレー?」と思った方もいるかなと思います。
今回「マサラワーラー」さんのお二人にお越しいただいた経緯としては、茗荷谷クラブの母体の青少年健康センターが、様々な社会の「資源」とつながっていくことを目的に、JT(日本たばこ産業株式会社)様の助成金をいただくこととなったことに端を発します。
近年、仮想通貨のブームやシェアエコノミー、オンラインサロンの流れなどからも分かるように改めて「お金」そのものの価値が問いただされてきている印象があります。
その中で価値同士が交換される「市場というコミュニティ」が注目されてきています。
そこでこの助成金で、青少年健康センターが「市場」を媒介として色んな社会とつながっていきたい…そんな気持ちで今回「カレー」という着想が生まれまして、
ひょんなつながりで「マサラワーラー」さんにお声がけしたところ、快諾していただけたという経緯でした。
■酷暑の夏日の中、カレーフェスタ開催!
というわけで、当日の様子をご報告します。
この日は、13:30にクラブに集合して、ご近所の「アカデミー茗台」まで移動。
ここは時々通常の料理プログラムでもお借りしていまして、立派なキッチンが何台もある専門の設備を兼ね備えています。
この日は、メンバーさん20人、東京医科歯科大学からの実習生2人、スタッフ8人で参加。
ここで「マサラワーラー」さんのお二人のオープニングトーク!「今世界で一番暑いのは日本です!」と、普段馴染みのないインドについてわかりやすく説明してくれます。
■珍しいスパイスの数々
まずはご飯を炊きます。日本のお米と違ってとても長い!珍しいお米にみんな興味津々…。
そして次は本日使うスパイスの説明。「ターメリック」など知っているものもありますが、普段なかなかお目にかからないものも沢山。
スパイスの小皿をみんなで回して1つづつ香りを味わっていきます。
■調理スタート!
そしていよいよ調理スタート。「マサラワーラー」さんの進行は豪快かつユーモラス!
「野菜を切れば終わったようなもんですよ!」という言葉を信じて、ひたすらみんなで野菜を切ります。
「だいたいで大丈夫ですよ!」「良いですねー」など、「料理は気楽に、楽しく」ということが大切なんですね。
■待望の実食!
普段カレーをルーなしで作る機会ってそうそうないと思うので、私も「本当にできるのかな?」と正直イメージが湧かなかったのですが…
徐々に料理の実態が見えてきました!
そして完成したのがこちらの3品。
・チキンカレー
・サーンバール(野菜スープ)
・ポリヤル(ナスの炒め物)
みなさん結構空腹だったようで…早速いただきます。
一口食べてみてびっくりしたのが「酸味と甘みとスパイスの香り」が渾然一体となった…今までに体験したことのない美味しさ!
今回炊いた細長いお米も野菜の甘みをたっぷり吸ったスープと絡まってみなさんどんどんお代わりが進みます。
夏の暑さで疲れている身体に、「身体がよろこぶゴハン」でガッツリとエネルギー補給できた感じでした。
■食後の質疑応答コーナー!
というわけで大満足のうちに本編が終了。最後に談笑しつつ質疑応答のコーナー。そこで印象深かったのが…
「僕たちは試行錯誤しながら不味いものをいっぱい作ったんです」
「不味いものを作る方法をたくさん学んできました」
というお言葉。
これだけの美味しいものをパパッと作ってしまうこのお二人が笑顔でさらりとおっしゃった言葉がとても印象的でした。
「失敗」という体験はやっぱり凹むし自信も無くすしできればしたく無い…とついつい思いがちですが、「人間は失敗を経てこそ成長できる」そんなメッセージを伝えていただけたような気がします。
■終わりに
というわけで今回の真夏のカレーフェス、大盛況で終了しました。
私が特に印象深かったのは今回は「五感をフルに刺激したイベント」だったなぁと。
特に都会に暮らしているとPCやスマホといった「視覚」ばかりを使う環境になってしまいがちです。
「普段馴染みのないスパイスの香り」「玉ねぎがめちゃくちゃ目に染みる」「野菜のジャーっという炒める音や、調理して立ち込めてくるいい匂い」そして「普段食べないメニューの旨みや辛味」…などなど。
場所は文京区ながらそこに「インド」を感じることができたのではないかと思います。
活動タイムやクラブのプログラムでも料理はやっていますが、参加したみなさんも準備、調理、片付けと率先してやっていただいて、
料理を通してならではのコミュニケーションもたくさん生まれた場だったなと思います。
次回開催は未定ですが、また今回のような楽しいイベントをやっていきたいと思いますのでご参加お待ちしています!
では今回はこの辺で。長文ご観覧ありがとうございました。
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