■はじめに
毎日寒い日が続き、インフルも猛威をふるっている最近ですが、徐々に外の空気にも春のにおいを感じる今日この頃です。今月もチーフスタッフのコラムが届きました。今月も短歌のコーナーもあり、盛りだくさんな内容となっております。
■「生きる」上で大切にしていること
2019年を迎え、「何か新しい気持ちになれるものはない?」「茗荷谷クラブの新しい展開は…どこへ向かえばいい?」「年号も変わるなあ」などと考えてる中、
「KHJ自分プロジェクト自分らしい生き方シンポジウム《こんな生き方、働き方あってもいいよね》」(2019年1月14日開催)に行ってきました。
活気溢れる雰囲気と登壇者のお話を聞いて、ひきこもり支援の新しい幕が徐々に開こうとしている感じを受けました。会場ではひきこもりの経験を持ちながら、自分らしく生きようとしている方々が、自分が“生きる上で大切にしていること”を語ってくれました。
『・・・「こうしよう」と思うとできない。流れに身を委ねるとワクワクする・・・・。』
『生きるとは自分に期待しないこと、自分の劣等感を受け入れ、捉われていることを見つめる、まずはそういう不完全な自分を受け入れること・・・・。』
『生きることはサーフィンと同じ、自分のせいのときも、波のせいのときもある・・・・。』
『・・・人の顔色を伺わずに「ちゃんと自分で選ぶんだ」と自覚して選択すること・・・』
…などなど、様々な経験を積んだ方々の実感のこもった言葉でした。
他にも沢山あるのですが、特に印象に残った言葉を書いてみました。本当に素敵な時間をもらいました。感謝です!
■引きこもり支援の「転換期」
茗荷谷クラブの方々に、よく「自分は、成長しましたか?」と聞かれます。「やっと、遅刻しても自分を許して、出かけることができるようになりました。僕は成長しましたかね?」と嘗ておっしゃる方がいらっしゃいました。
そこで「うん、うん、成長しましたね!」と答えました。成長したい気持ちは、「自分の人生への構えを知る、そして変えようと思う」こと、「既存の”〜すべき”の価値観から一旦離れる」こと…つまりは「生き方への問い」なのだと思います。
ひきこもり支援は、転換期に来ていると確かに感じます。少なくとも就労をゴールにしない、就労は手段であるとの理解が進んできています。
では、どう生きるのか?その問いは生涯続くのかもしれません。
でもその問いを忘れずにいることが、きっと大切で・・・「老い」に向かう私自身もずっと問い続けています。
問い続けるプロセスは、結論ありきの議論や説得ではなく、何気ない日常の雑談や対話の中にあります。なぜなら対話や雑談のベースは、私たちが生き生きとできる感情、頭ではなく「感じる」モードだからです。
日々の雑談や対話によって、私たちは、その問いを抱えながら生きることができるのではないでしょうか。もちろん、議論もあり、思わず笑ってしまう雑談や対等な対話のある茗荷谷クラブでありたいと思います。
■今月のトピックス…茗荷谷クラブ新年会!
去る1月28日(月)にイブニンググループである「ゆったりスペース」主催の「新年会」を18時半から開きました。総勢30名(内スタッフ6名)が集まりました!
茗荷谷クラブは狭いお部屋なので、二つのお部屋に分かれなければならなかったのですが、行ったり来たりしながら、鍋など沢山食べて沢山お喋りしました(詳しくは後日投稿のブログを見てくださいね)。
久しぶりの方も沢山来ていただき、とても楽しかったです!
雑談の中で色々に話が飛び、ご自身が不登校になったいきさつや、学校そのものが「昭和」と「平成」では有りようが変ったね、などにも話が及び、様々な世代の人たちが集まってくれました。
直接的な利害関係や上下関係がなく横の関係でもない「斜めの関係」を持てる機会や経験が昨今とても減っていると言います。そんな出会いの場がもっとあればいいなと思います。
■今月の短歌
お待たせしました!!
今回も、OBの方が短歌を送ってくださいました!
”手水舎で柄杓を起こし伝う水
流れるようなスタッフの所作”
*初めて茗荷谷クラブで初詣に参加したときの思い出だそうです。。
”今し方あなたが見せた笑顔ゆえ
この瞬間は吾の居場所とす”
*ひきこもりの居場所で感じた感覚・・・とのことでした。。
心がホンワカと温かくなるような歌です。
送ってくださり、ほんとうにうれしかったです。
次回、また、届きましたらアップしますね!
■おわりに
いかがでしたでしょうか?チーフスタッフのコラムは当ブログの中でもPVが多いコンテンツでして、いつもたくさんの方にご覧いただきありがとうございます。
来月は節目となる年度末。来月は今年度の総括的な記事になるのでしょうか…?。ともかくこれからもたくさんの方にご覧いただけるような記事をお届けできればと思います。
それでは長文ご観覧ありがとうございました。