■はじめに
今月も「茗荷谷クラブチーフスタッフのコラム」が届きました。今月も「あるあるかるた」の完結など盛りだくさんな内容でお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。
■「カウンセリング」と「活動」の相補的援助について
茗荷谷クラブは、居場所での活動が中心ですが、いつでもそこにいるスタッフに声をかけて、相談することができます。
なので茗荷谷クラブの時間やその前後に相談を希望される方も多いです。
(*ちなみに『茗荷谷クラブメンタル部門相談室』は居場所とは別事業です。一回60分で有料の枠を取って、外部の方を中心にカウンセリングを行います。継続して相談に来られるご本人、あるいは保護者の方が多くいらしています。詳しくはHPをご覧ください)
茗荷谷クラブは「活動」の場ですが、その場ではその人その人が考え、決めて、自らのチャレンジとしての試行錯誤…いわば「行動」を日々行っています。
こうした「行動」と並行して、「相談(カウンセリング)」や「お喋り」、「語り」などで自分の内面を見つめ、傷をいやしたり…というような「内面的な作業」で新たな目標を見つけたりしています。
つまり「内面的な作業」と「行動」としての試行錯誤の両方が相補的に行われることが回復のイメージです。
そこで、今回は、カウンセリングと活動の相補的援助について、お話しします。
カウンセリングは「わかっちゃいるけど」…つまり知的にはわかっているけれど、実際にはできない、「知識と体験のズレ感」、つまり「こうすべき」と分かりすぎるほど、わかっているけれど実際にはできないジレンマ(このジレンマは、おそらく、「~であるべき」が強すぎるためなのですが)や、この苦しさ、生きている感覚の希薄さからの訴えにどう応えるかが、中心課題です。
「緊張して困るんです…」と訴える人に「リラックスして!」などと正答してもどうにもなりません。
カウンセリングの中で…自分の感情を出し、気づくことと、様々な活動を通して、少しずつ、自分のペースでやっていくことにより、「頭で考える事」と、「実際の行動、感情」が一致してくるように思います。
それは、幼いころ、生き生きと生きていたあの感覚です。
それを取り戻すことがまさに「リカバリー」ですね!頭と心と体が一致していると感じるとき、私たちは、マインドフルネスに通じる心地よさと、地に足が付いた感じがあります。もちろん、スタッフに相談しなくても「内面的な作業」は行われています。
人の行動や感情は、「安心」か「不安」かの2つのうちのどちらかに支配されていると言います。「安心」していればおのずと頭と心と体が一致してきます。そうした「安心できる場」に茗荷谷クラブがなれますように…これからも、人と心に寄り添いながら楽しく過ごしていきたいと思います。
■2018年8月のトピックス①みゃうが谷倶楽部
茗荷谷クラブの活動の一つに『みゃうが谷倶楽部』活動があります。「みゃう~」から、猫の鳴く声を連想してみてください。
この活動は自主サークル活動であり、今回は茗荷谷クラブ…ひいては現在、社会的課題となっている、ひきこもりや生きづらさを抱える若者を含めた「若者支援」について知ってもらおうと、そしてそして…ご寄付をいただきたいという切なる思いから寄付パンフレットの作成を行ってきました。
そして…ついに完成しました!完成早々に早速ご寄付をいただきました。本当にありがとうございます!
私たちの手作りですので、色々な方々…特に地域の方に、メンバーのみなさんが、手渡しで茗荷谷クラブの説明を含めてできればいいなと思っています。
■2018年8月のトピックス②「焼肉大会(SSTグループの料理プログラム)」
8月はとにかく暑かったです!クラブのお部屋も、クーラーとうちわなしではいられません。
なのに…8月29日は、8・2・9、そう「焼肉の日」ということで、ホットプレートを2台出し、ご飯を炊いて焼肉パーティを行いました。ホットプレート2台でブレイカーが落ち、そのためクーラーもつけれずに…みんなで「暑い暑い」と言いながら、焼肉をたくさん食べました。食欲があるって幸せですね!
■あるあるかるた(親編・最終回!)
さて、少しずつ、書き溜めていた「あるあるかるた(親編)」も最終回となりました。前回も書きましたが、特にお母さま方へのエールになればいいなあと、私自身へのエールも込めて書きました。
立場が子どもの方は、聞き流してください。お母さま方が、「うん、それ、ある!ある!」と言っていただけてほっこりできると幸いです。
ま 負けず嫌いは私と似ている
み 見ず知らずの 人の言葉で救われる
む 昔から、良い母親であろうと頑張ったのに
め 面と向かって言い合える そんな日はいつなのか
も 黙々とただ食べる子よ なに思う
や 厄介な法事近づき、憂鬱さつのる
ゆ ゆっくりと進めばいいよと自分に説得
よ 夜遅く、しゃべり続ける我が子に寝られず
ら ランドセル、小さな背中に背負った期待
り 理屈じゃないのよと夫に伝え、むなしさつのる
る 留守番をしてくれていると思いきや、居留守だし
れ 連絡してねと、出かけるわが子に 持たせてしまった重い石
ろ ロックンロール、取り戻せたらちょっと元気
わ 技あれば どんなことでもするのに術なし
■おわりに
というわけで今月のコラムはいかがでしたでしょうか。まだまだ天候不順や残暑が続きますが、茗荷谷クラブはスタッフ一同元気に頑張っていきたいと思います。
ご観覧ありがとうございました。
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