暑さが少し弱まってきましたね。
相当疲れが来ているような気がしていますが、皆様いかがお過ごしですか?
もう、頑張っている自分を褒めるしかないです!
9月15日、臨床心理士会の研修を受けました。4時間だったのですが、とても充実していてよい研修でした。テーマは「こども・若者の生きづらさとアディクション」です。
薬物依存だった当事者の方お二人のお話が最も印象的でした。
詳しくはお話できないのですが、当事者の方のお話を聴いて考えさせられました。支援って何だろう?と。ずっとこれは私の中のテーマですが。
いうなれば「一人の人として、かかわりたい、ということが、根底にあって、その上に専門性が乗っかる」イメージでしょうか。
でも、一人の人としてかかわるって、これって当たり前のことですよね。人と人がかかわるときの。
講師の先生の言葉の中にもあったのですが、「秩序を拒否し、秩序を否定する」という言葉にとても心を動かされました。当事者の方は、秩序から排除され、筆舌に尽くしがたい壮絶な人生を生き抜いてきました。私が出会う生きづらさを抱えた若者たちもそうです。
そうであれば、彼らに対峙する私たちに求められるのは、秩序を拒否し、秩序を否定する姿勢です。寄り添うとか、共感よりも、その姿勢を持つ大人や援助者がいて欲しい。正しいとか正しくないとかの次元ではなく、自らの秩序を能動的に構築していくための余白が欲しい。
マニュアル化、援助のサービス化、管理社会(監視社会?)
秩序がますます強化され、かつての暴走族や、校内暴力は影を潜め、「逸脱」を恐れる人が多い。
秩序にのっとった専門家は無力である。一人一人は独自で、それは専門家も一人の人間だから関係性もそれぞれ変わってくる。マニュアルなんてあるわけがない。でも無秩序では、やっていけず、支援者の心が折れたり傷ついてバーンアウトしないようにしなければならない、倒れてしまっては元も子もない。この狭間でどうバランスをとるかが、実際にはとても難しい。
お話の中で、グループこそ大事だというお話もありました。
グループは当事者が先導する部分が大きいです。茗荷谷クラブでの活動は、メンバーの方に先導されて、スタッフがそうだ!やろう!って思って作ってきた活動がほとんどだと言えます。雑談や遊びを通して私も生きなおしてきました。メンバーさんが教えてくれたことが、山ほどあって、自ずと自身の考え方や価値観、生き方が変わり、今も変わり続けていると思います。
双方がお互いに生きなおせる場がグループ(居場所)です。そこには、楽しさ、喜び、発見!があります。
ぜひ、覗きに来てください。
茗荷谷クラブメンタル部門相談室
なかなか陽に当ててあげられないけど頑張って育ってくれています。
チーフスタッフ 井利由利