2025年8月19日火曜日

「社会参加準備講座」~チーフスタッフコラム 2025年8月

7月25日に茗荷谷クラブで、「社会参加準備講座」を行いました。
『枠にとらわれない「わくわくワーク」の見つけ方 ~地域若者サポートステーション、(株)みらい人事をお招きして~』です。

茗荷谷クラブは「居場所」であって、就労を目的とはしていません。

昨今、「ひきこもりのゴールは就労ではない」「自立ではなく、自律だ」と国も方針の転換を図っています。

茗荷谷クラブは、実存が不安定な若者がどう主体的に生きていくか、そのプロセスが大事。
ゴールはこの社会での「人とのつながり」や「生きる覚悟」だ、と考えています。

そのプロセスの中で、実際には、多くの方たちは、どうやって生きていくのかを真剣に考え、「働く」ことを求めていきます。
彼らにとって、「働いていない」ことの罪悪感は大きく、そこから解放、自力でお金を稼げる経験ができると、やっていける希望につながります。
なんといっても、現実は、市場経済社会ですから。

ただし、仕事の本質は、他人を楽にさせる活動。その対価にお金を発生させたものがいわゆる「仕事」。日曜大工、家事手伝いやボランティアも立派な「働く」。

大切なのは、彼らが自分で納得して、選んでいくこと。そして、できれば理解してくれる場での模索しながらの働き方、働ける場を、一緒に探したい。「働く場」での生きる経験を積み重ねながら…と思います。

厚生労働省『ひきこもり支援ハンドブック~寄り添うための羅針盤~』(令和7年1月31日)によれば、「自立ではなく、自律だ」と。
「“自律”とは、自分を律するとか、社会に適応することではなく、本人や家族が自分はどう生きていくのかを決めていくことであり、そのプロセスを共有しながら共に考えていくことこそが支援」、「従来の“医療モデル”の支援だけでなく、新たな“社会モデル”の視点を基本とした価値や倫理に基づく支援へと変化させた」
ということになります。

理念を明確にしたことにはとても意味があります。
でも、それだからこそ、いったいそれでは「自律」を目指すって、具体的に何をすればいいのか?があいまいになっている感は拭えません。

理念が当たり前になっていくための具体的な支援の一つとして、働きたいと思っている方たちに向けて、今回新宿サポステの方と(株)「みらい人事」の方にお話を伺いました。
オンラインを含めて、19名の方が参加されました。

わかりやすい具体的な支援のお話がたくさんありました。
一つ、紹介します。みらい人事さん(厚生労働省から委託された民間のハローワーク)から仕事探しのポイントのお話がありました。

「やりたいこと」(興味・関心)「やれること」(能力・資質)「求人」(有無・倍率・ボリューム)の3つの輪が重なったところを冷静に見る。
特に自分の能力・スキルの棚卸は難題。これらは、一人でやらない方がよい。

お話を聞いていて、3つの輪の重なりを見ることはとても難しく、勇気のいるつらい作業だけれど、大切なことは、その方が納得できるまで、どこまでもその方のお話を聴くことなんだよな!時間はかかっても・・・と思いました。

話をキチンと聴いてくれる方がたくさんいること、そのことが心底“信じられる”ということが、実はとても大変なことです。
そんな風にみんながなっていけるように、たくさん話してたくさん遊んで、いっぱい楽しんでいきたい、と改めて思いました。

そして、ソーシャルワークとして社会への働きかける視点も持つ、そのような姿勢で取り組むことの大切さを切に思います。

全然テーマと関係ないですが・・・
500円でこのクオリティ・・・!ガチャすごい!
by井利

チーフスタッフ 井利由利

2025年8月18日月曜日

8月のよつば庵~暑くてもやってます~

今回は調理ありの日で、メニューはおそば・そうめん、豆腐とスイカでした。13名が参加。
トッピングが盛りだくさんで、きゅうり・ミョウガ・ネギに加えて、たっぷりの豚肉・しいたけ・にんじん・タケノコを煮込んだボリューム満点の夏メニューです。



野菜を手分けして千切り、輪切り。特におネギはお店で売っているかのように美しくきれいに切っていただきました。
大鍋で大量のそば・そうめんをゆで、水にさらして冷やすのもひとしごと。重たい麺を根気強くまぜて冷まして完成!トッピングをモリモリ乗せて、みんなでいただきました。


近況報告では花火大会のことや万博のこと、健康やお仕事のことなど。それぞれのそのときの思いを分かち合いました。
最後にスイカを食べながら、来年1月のよつば庵ではみんなで外出、どこに行こうかと話し合いました。


次回のよつば庵は9月7日(日)17:00~19:00(調理なし)です。
皆さんのご参加、お待ちしています。

よつば庵スタッフ一同