東京都青少年問題協議会第34期では、東京都子供・若者計画(第2期)の改定に向けて協議しています。
第2期は令和2年度~令和6年度までで、この後の令和7年度~5年間の第3期計画の策定になります。
改定の施策推進の視点は、令和5年4月に施行された『こども基本法』令和5年12月に策定された『こども大綱』に基づいています。
『こども基本法』は、心と身体の発達の過程にある者を「こども」とあえてひらがなで表記し、対象に「若者」(18歳~39歳)に関わる施策を含むとしています。
また、若者たちが自分たちの意見を国や都の施策に反映されると微塵も思っていない昨今の現実、意見を表明する場も、機会もない子ども・若者の「意見を表明する機会」「多様な社会活動に参加する機会の確保について、地方公共団体が実施の責務を負う」旨を規定しています。
若者の居場所の拡充など、困難な状況に置かれた若者への対策を強化する方向です。
さて、茗荷谷クラブに、東京都青少年問題協議会 若者支援部会よりインタビューの依頼が来ました。
若者の居場所についてと、東京都への要望等意見を聞こうというものです。
5人まで限定だったのですが、居場所でアナウンスしたところ、5人のメンバーさんがインタビューを受けてくれました。
とても真剣にたくさんお話ししてくれていました。ほんとにほんとにありがとう!
何より必要なのは、話したことや意見に対して、都はどのように受け取ったのか、どのように施策に反映させるのかのフィードバックです。
本来は、話してくれた個々の方に対してフィードバックがあるべしと思うのですが、今のところ都に訴えても、反映させていきたいというだけで納得のいく答えはありません。現実的に難しいことは承知していますが。
西東京市では、子ども会議を開催して、子どもたちが意見を言う機会を作りました。一つひとつの意見に対し、西東京市からのコメントをつけて冊子にまとめ参加してくれた30人の子どもたちに郵送しました。コメントが児童青少年課長や、教育企画課長、教育指導課長などなど、その他、その課題について各所管の課長が一つ一つにコメントを返しました。これはすごいことだと思います。
先日、子ども条例市民講座を開き、市長、副市長、教育長も参加して、『子ども会議発表会・座談会~子どもと一緒に考え・子どもの声を施策化する~』を行いました。
例えば、体育館の自由解放をしてほしいという意見に対して、学校は安全な場所であることが大切で、けがなどの心配があるのでみんなで話し合ったり、ルールを作ったりすることが必要です云々という答えがあったのを見て、ある小学生の少年は「そういうことを言っているのではありません。もっと広いみんなで遊べるところが欲しいということなんです」と発言しました。
そうだよなあ、そういうことじゃないんだよなあと思いながら、対話をしていくことの重要性を改めて感じました。
参加している親御さんからは意見を言えない子ども達もたくさんいる、そういう子はどうすればいいのか?という意見も出ました。
茗荷谷クラブについて「自分の話したことが、必ず返ってくる、必ず反応がある場」と話ってくれた方がいました。逆に言えばそういう場ってあるようでないのかもしれません。
書ききれないのですが、10月18日、19日と岩井海岸に秋の一泊旅行に行きました。いっぱい対話が生まれたと思います。
雨が降ったり風が吹いたり天気は結構大変だったけど、たくさん話して、ほんとに楽しい思い出になりました。参加してくれた方たち、ほんとにありがとう!今回行けなかった方たち、またよかったら行こうね!
海から富士山が見えました!
チーフスタッフ 井利由利